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やっぱり多くの人が反対して、怒っているようです [社労士]

前々回のブログで、与謝野経済財政担当相による定年の延長と年金支給年齢の引き上げを考えなければならないという発言について書きましたが、反対の声が強かったのでしょうか、後に与謝野経済財政担当相自身も税と社会保障の一体改革には盛り込まないと発言していますし、細川厚生労働相も現時点で検討の必要はないという認識を示しています。ニュースはこちらです。

年金支給年齢引き上げと今回の改革「別」と与謝野氏

厚労相、年金支給年齢引き上げに「検討必要ない」と反論

今回の与謝野経済財政担当相の発言に対して世間の一般の人は実際にどう考えているのだろうと思っていたら、gooのニュース畑という掲示板にぴったりのスレッドが立っているのを発見しました。

与謝野経財相「年金支給年齢の引き上げも」 あなたはこの考えに賛成ですか、反対ですか?‐gooニュース畑

1月26日18時24分更新時点で、年金支給年齢の引上げに賛成が7コメントに対して反対が32コメントと圧倒的に反対の声が多いですし(どちらでもない、その他が6コメントです)、反対意見を読むと怒っている人が多いです。

前々回のブログで年金支給年齢の引上げはいずれは避けようがないことだと書いた私でさえ、賛成か反対かと問われれば気持ちとしては反対ですから、賛成のコメントを書いた人も制度の維持のための消極的な賛成であって、歓迎する人なんて当然にいませんでした。

私も少数意見として賛成のコメントを掲示板に書こうかとも思ったのですが、それよりもブログの更新で賛成意見を買いた方がいいやと考えを変えて今ここに書いています。

そもそも、長生きはすばらしいことですが、制度を維持する前提条件よりも長く年金を支払わなければならないとなると年金財政は悪化するでしょう。

悪化した年金財政(想定よりも長生きをするようになったこともありますが、主な原因は別にあるでしょう)を改善するためには(1)保険料の引き上げ、(2)支給する年金額の削減、(3)支給年齢の引き下げの3つの改善策があります。まあ、保険料を本来の目的でない無駄遣いをしないことなどもありますが、その辺はもう書くまでもありませんね。

3つの改善策の内、(1)の保険料の引き上げは既におこなわれていますが、それだけで改善できないのであればいずれ(2)支給する年金額の削減、(3)支給年齢の引き下げの2点も避けられないでしょう(厚生年金では(3)の引き下げも既におこなわれています)

これはやるかやらないかではなく、いつおこなうかの問題だと思います。与謝野経済財政担当相も細川厚生労働相も今はしないとしか言っていません。

年金に限った話ではありませんが、やらなければならない問題ならば無駄に先送りをせずにやるべきだと思いますが、選挙がらみやらのためにできないのでしょうね。私はこういう政治家や役人の先送り体質の方によっぽど怒りを覚えますよ。

私の事務所のホームページです。こちらもご覧ください。

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tomomame

やらなければならないことをする為に
まず国民を説得する姿勢がありませんね。
私も人口が激減するようなことでもない限り
避けられないと思いますよ。借金を減らすこともですが。
負担増=悪い政治、のような単純な話ではないのですが。

気持ちとしては、もらえる金額が少なくなったり
支給年齢があがるのは嫌ではありますが…。
by tomomame (2011-01-27 17:47) 

heroherosr

tomomameさん、こんにちは。
どこの党の政治家も真摯に問題に向き合っていないから説得してまでおこなおうと思っていないんでしょうね。
負担増の前にまずは無駄遣いをなくすことだ、なんて聞くともっともにも思いますが、もうそんなことで是正できる状態でないのにこの期に及んで人気取りの発言かよ、と辟易してしまいます。
by heroherosr (2011-01-28 16:19) 

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