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23年度の地域別最低賃金、中央最低賃金審査会が答申 [社労士]

中央最低賃金審議会が平成23年度の地域別最低賃金について、全国平均で6円増となる引き上げ額の目安を答申したというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

最低賃金、全国平均6円増の引き上げ目安を答申 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 厚生労働相の諮問機関・中央最低賃金審議会は27日、今年度の都道府県別の最低賃金(時給)について、全国平均で6円増となる引き上げ額の目安を答申した。

〉 東日本大震災や電力不足で企業活動が打撃を受けていることを考慮し、昨年度の目安より9円下回った。目安通りに引き上げられた場合、最低賃金の全国平均は736円となる。

〉 今後、各都道府県の地方最低賃金審議会が、答申を参考に各地の引き上げ額を審議し、10月中をめどに決定する。答申では被災地域の審議会については、目安を踏まえつつも被害や復興状況などの実情を考慮した、より主体的な審議を望むと付言した。

〉 引き上げ額の目安は、神奈川18円、東京16円、北海道13円、広島6円、埼玉5円、千葉、愛知、大阪4円、兵庫2円。岩手、宮城、福島の被災3県を含む38府県は1円だった。

とあります。

記事にも書かれていますが、この引き上げ額はあくまでも中央最低賃金審議会の答申であって、この後各都道府県の地方最低賃金審議会の決定を経てからの適用になりますので、必ずしも記事に書かれている金額どおりとなるわけではありません。

このブログを初めて3年目で、一昨年、去年にも中央最低賃金審議会の答申を紹介してきましたが、一昨年が10円増、去年が15円増(最終的には17円増でした)に対して今年は6円増ですから震災、電力不足のダメージはかくも大きいということなんでしょう。

ことに、去年は上げ幅の少ない県であっても10円の引き上げがあったのに、今年度は1円増でしかありません。

この1円増だって、場合によっては「今年度は引き上げ無し」という結果になる可能性もないわけではないのでしょうから、厳しいものですね。

この記事では言及していませんが、最低賃金の引き上げというと、最低賃金が生活保護の水準を上回るように定められているにもかかわらず、実際には生活保護を下回っている逆転現象について書かれることが多いのですが、別の報道によると、現在逆転現象が生じている9都道府県のうち、3都府県は今年度のアップで逆転を解消する公算だそうですよ。

まあ、これも生活保護の水準が見直されると再逆転となってしまいますから、不毛ないたちごっこが続くだけで根本的に解決されるというものではありませんけどね。

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tomomame

最低賃金が上がるのもありがたいのですが、
肝心の求人数がなかなか低いままです…。
もう履歴書かなりの数送ったのですが--;
来週、面接が2件あります。
最近面接まで行くようになっただけマシです^^;
by tomomame (2011-07-29 19:42) 

heroherosr

tomomameさん、こんにちは。
求人が冷え込んでいるのは、本当に深刻ですね。
今の円高や電力不足などを見ると、そう簡単に回復できるとも思えませんし。
最終面接、良い結果となりますように。
by heroherosr (2011-07-30 14:38) 

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