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職場のメンタルヘルス対策を充実・強化へ 労働安全衛生法の改正案 [社労士]

小宮山厚生労働相が、メンタルヘルス対策の充実・強化するなどの労働安全衛生法の改正案要綱を労働政策審議会に諮問し、審議会からは妥当と認める答申があったというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

職場のメンタルヘルス対策義務化=臨時国会で法改正へ―厚労省 (時事通信) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 小宮山洋子厚生労働相は24日、事業者に対し医師などによる従業員のメンタルヘルス(心の健康)チェックを義務付ける労働安全衛生法の改正案要綱を労働政策審議会に諮問した。労政審は同日の安全衛生分科会でこれを了承し、原案通り答申。改正案は今臨時国会に提出され、来年秋にも施行される見込みだ。

〉 厚労省は「東日本大震災を契機にメンタルヘルスが不調に陥る人の増加が懸念され、予防対策を充実させる必要がある」としている。

〉 仕事上のストレスが原因でうつ病などになる人が増えていることから、改正案は全従業員の精神状態の把握を事業者に義務化。検査結果は医師や保健師から従業員へ直接通知し、本人の同意を得ずに事業者に提供することを禁じる。

〉 従業員は希望すれば医師の面接指導を受けられる。事業者は面接指導を申し出た従業員に対し不利益な扱いをしてはならず、医師の意見を聞いた上で、必要であれば勤務時間の短縮や職場の配置転換などの改善策を取ることを求められる。

〉 改正案にはこのほか、職場の全面禁煙か空間分煙を事業者に義務付ける受動喫煙防止対策も盛り込んだ。

とあります。

メンタルヘルス対策に力を入れている同業の社労士さんも多いのですが、私はそれほど詳しくないのでメンタルヘルス対策の話をふくらませることができないので、スルーして受動喫煙防止対策の義務化についての補足をしますが、飲食店や禁煙措置が困難な職場については、当面の間は受動喫煙の程度を抑えるための一定の濃度又は換気の基準を守ることを義務付けるとなるようです。

また、改正案にはメンタルヘルス対策、受動喫煙防止対策の他に、特に粉じん濃度が高くなる作業をする労働者に使用が義務づけられている型式検定及び譲渡の制限の対象となる器具の追加も盛り込まれています(と書いておきながら、どのような器具であるかは私も分かっていません)。

改正案は今臨時国会に提出されて来年秋にも施行される見込みだそうで、実現は1年先のことですが、メンタルヘルスにしても受動喫煙にしても悩みを持っている人も少なからずいるのでしょうから、法改正が助けになるといいですね。

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コメント 2

tomomame

う~ん…どうなんでしょうねぇ。
大企業で、一応メンタルヘルスとかシステムなど対策はあるんですけど、
そういうことになる人は既に
「一刻も仕事以外のことに関わっていられない」
っていう状態に心身ともになってますから…。
そのシステムを生かせないんですよ。つまり、医師の面談を希望しない。
だから改正されてもあまり効力がない気がするんです。

地震(被災)をきっかけに、というのは働いていない人
(学生や子どもも含めて)にもあてはまるし、確かに増えると思いますが…。

受動喫煙も、私は喫煙者とすれ違うとくしゃみが出るので
できるだけ避けたいところです(--;)
by tomomame (2011-10-26 20:49) 

heroherosr

tomomameさん、こんばんは。
確かに法律で決まったからといっても、効果が発揮できなければあまり意味がないですね。
でも、メンタルヘルスがとても深刻な状態になっているんですから、法律が改正されることによって少ない人数でも救われる人が出るなら、一歩前進になるのではないでしょうか。
私は愚かな喫煙者の一人なんですが(家以外ではほとんど吸いませんが)、受動喫煙防止対策もしっかりやって欲しいですね。
by heroherosr (2011-10-27 18:12) 

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