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障害者雇用率を5年ぶりに引き上げへ [社労士]

厚生労働省が、障害者の法定雇用率を引き上げることを決定したというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

障害者の法定雇用引き上げへ 労政審答申、来年4月から適用 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 民間企業に義務づけられている障害者の法定雇用率について小宮山洋子厚生労働相から諮問を受けていた厚労省の労働政策審議会は23日、これまでの1.8%から0.2ポイント引き上げ2.0%とする案を妥当と答申した。6月にも引き上げに必要な政令改正を閣議決定し、来年4月1日から適用される。法定雇用率の引き上げは、1.6%から1.8%になった平成20年以来5年ぶり。

〉 民間企業以外では、国や地方公共団体、特殊法人が2.1%から2.3%に、都道府県などの教育委員会は2.0%から2.2%に、それぞれ引き上げられる。引き上げに伴い、障害者雇用を義務付けられる企業の従業員数は、現在の「56人以上」から「50人以上」となる。

〉 障害者雇用促進法では、民間企業などに一定割合の障害者雇用を義務づけている。近年、障害者の就業意欲が高まっていることなどを受け、雇用の場を設ける必要があることから法定雇用率引き上げに踏み切った。厚労省によると、同法により雇用義務がある企業で実際に雇用されている障害者の割合は昨年6月時点で1.65%と、現行の雇用率を下回っている。

とあります。

障害者の雇用に関しては、「障害者の雇用の促進等に関する法律」があり、厚生労働省令で定める雇用関係の変動がある場合には、雇用する障害者の労働者の人数が、雇用する労働者の数に障害者雇用率を乗じて得た数以上であるようにしなければならないと定められています。

だから、法改正ではなく政令改正なんですね、どうでもいいことですが妙に感じ入ってしまいました。

障害者雇用率に関しては記事の通りですが、障害者人数の計算方法には、重い障害の方は1人で2人と見なされるとか、短時間労働者の障害者は1人について0.5人と見なされるといったカウント方法があります。

記事では、実際に雇用されている障害者の割合は現行の雇用率を下回っているとありますが、アメとムチではありませんが、雇用率を下回っている場合には不足人数1人につき月5万円の徴収する「障害者雇用納付金」、上回っている場合には超過人数1人につき月2.7万円支給する「障害者雇用調整金」という制度がありますが、こちらは現行のとおりとすることのようです。

健常者(余談ですが、もしもくだらない言葉狩りで障害者を「障がい者」と書かなければならない世の中ならば、その前に「健やかで常なる」なんていうこの言葉の方がよっぽど差別的な言葉なんじゃないだろうかと思いますよ)であっても希望する就職が中々できない今、障害者に対しての優遇策に関してネガティブな意見があるかもしれませんが、この程度の優遇策は必要不可欠であろうと私は思いますよ。

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don

総論賛成、各論反対になる話ですよね。
会社としての採用はするべきだけど、自分の部署にきたら
どうなるか。

歓送迎会の場所から考えないといけないし。。
女性総合職ですら、勘弁してくれとなるのに。

もし自分の部署に配属を持ちかけられたら、
笑顔で受け入れるようにしたいです。
心からの笑顔で。そういう人間になりたい。
by don (2012-05-26 11:49) 

heroherosr

donさん、こんばんは。
するどいご指摘ですねえ。
ただ、障害者であろうと健常者であろうと結局はその人の人間性がどうかが一番で、障害のある、なしでってことではありませんし、私もおっしゃるとおり笑顔で迎えられる人間になりたいです。
まあ、ボッチな零細自営業者の私にとっては縁のない話なんですけどね。
by heroherosr (2012-05-26 22:37) 

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