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胆管がんの労災認定 [社労士]

厚生労働省が、印刷会社の従業員が胆管がんを発症している問題で労災を認定する方針を固めたというニュースがありました。

胆管がん問題の発端、大阪の16人を労災認定へ (読売新聞) - Yahoo!ニュース

記事に会社名が書かれていますので今日は記事の引用をしませんが、一般の胆管がんの死亡者は大半が高齢者なのに労災申請者が20~40歳代と若いことや、作業場の換気が不十分で化学物質に汚染された空気の56%が還流していたことなどから、業務との因果関係があると判断したとみられるそうです。

また、労災保険法の死亡の場合の時効は死後5年ですが、今回は時効の起算点を胆管がんと業務の因果関係が明らかになった時点として対応するそうで、労災申請者のうちの5人の方は既に死後5年が経過していますが時効成立前として扱うそうです。

以前のブログに書いたのですが、労災法に時効の起算点が書かれていないから、業務の因果関係が明らかになった時点を時効の起点とするということになったのですね。

これは、がんにかかってしまった方や遺族の方にとって朗報でしょう。

もう、こんな業務災害が他に出てこなければ良いのですが、もし出てしまってそれが時効にかかるものであっても、この時効の解釈をすることで救われるようになるといいですね。

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don

労災で癌にかかったら大変ですよね…
「が~ん」なんて洒落も言えないです^^;
by don (2013-02-22 21:58) 

heroherosr

donさん、こんばんは。
本当にこれは大変な労災ですよねえ、
まあ、換気をきちんとしていれば防げたことかもしれませんので、これは労災であると同時に人災でもありますよね。
by heroherosr (2013-02-22 23:19) 

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