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本能寺の変 [その他]

今日は何の日、今日6月21日は本能寺の変があった日ですよ、もっとも旧暦では6月2日のことです。

明智光秀が謀反を起し本能寺に宿泊する織田信長を討った理由について、怨恨説、野望説など色々な要因説がありますが、少し前に新しい要因が書かれた明智憲三郎さん(光秀の子孫だそうです)の「本能寺の変 431年目の真実」という本を読みました。

書かれた要因が真実だとは思いませんが、読み物としては中々面白かったです。

ネタバレになりますから詳しくは書けませんが、本来は信長が光秀の軍勢をつかって徳川家康一行を討ち取り、その後に家康の領国を攻めるというはかりごとだったのに対して、光秀が家康と組んで逆に信長を討ち取ったというものです。

興味深いのですが、光秀と家康がグルだったと話を膨らましすぎたことによって展開が苦しくなっています、家康は本当は自分が危なかったけど命拾いをしたぐらいにとどめておいた方がよかったのではと思いました。

豊臣秀吉が中国地方から早く引き返ることができた理由について、はかりごとを知っていた細川藤考、忠興父子から秀吉に謀反の情報が届いていたからなど、個々の推察にはうなずけるものもあるのですが、全体を通してこれが真実だったのかとは思いませんね。

なによりも肝心の光秀が信長に謀反した動機について、信長の天下統一にともなっての自分の領地の遠国への移動、さらに天下統一後の大陸出兵による異国での戦いが続くことを止めなければならないからだそうで、うーんまったくストンときません。

戦のない平和な世の中になったのにもう戦は嫌ですって、最近の安っぽい大河ドラマのテーマと同じじゃないですか。

この本を書かれた明智さんは、千利休の切腹、関白豊臣秀次の切腹の理由も唐入りへの反対からだとしています。

唐入りについて国内は反対の声で溢れていたという資料を出していますが、唐入りは暴挙で悪だという自身の考えに基づいての推察があって、それに沿う資料を出しているのでしょう。

外国を侵略することはもちろん悪いことですが、それは現在の価値観であって当時に当てはめるのは間違いだと思います。

一番肝心な謀反の動機がうーんというものですが、それでも全体的には面白くてお勧めできます、まあ、良くできているので真に受けやすい人はお勧めできないかもしれませんね。

なぜか今日は読書感想ブログになってしまいました

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don

この本ぼくも借りました。
1か月前ぐらいだったか、
ヤフーニュースか何かで取り上げられてて。

全編通した精読をしなかったので、
結局記事にはしなかったのですが。

ご子孫との事もあり、ちょっと思いが強いんですよね・・。



by don (2015-06-22 12:47) 

heroherosr

donさん、こんにちは。
おおっ、donさんも読まれましたか、たしかにご先祖様にたいしての思いが強いですね、とはいえ本当に子孫かどうか分らないですけどね。
by heroherosr (2015-06-24 16:31) 

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