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左利きと剣道 [左利き]

毎週、週刊文春を読んでいますが、現在の週刊文春では浅田次郎さんの「一刀斎夢録」という小説が連載されています。「一刀斎夢録」は、浅田さんのお得意の新撰組関係の小説で、老いた斎藤一が昔を語るという形で物語が進んでいますが、作中の斎藤一は左利きで刀も左利きのかまえになるという設定になっています。

私は左利きですが、昔に剣道をやっていたときには、ごく当然のように右利きのかまえ(右手、右足が前になる)の剣道をしていて、左利きのかまえ(左手、左足が前になる)で剣道をすることはありえないものなのだろう、と当時は疑問にも思いませんでした。

柔道などの競技では左利きのかまえが認められています。当時は疑問を持ちませんでしたが、「一刀斎夢録」を読み始めて以来、はたして剣道の左利きのかまえはルールとして認められていないものなのかが気になりました。そこで、1月に開かれた高校時代の剣道部のOBの新年会に参加したときに、当時の顧問の先生で今では剣道界で偉いであろう人(どう偉いのかは今では門外漢の私には分かりませんが)に聞いてみたところ、左利きのかまえのことは聞いたことがないとのことでした。

その時にはそんなものか、と思いましたが、どうもピンと来ず調べてみました。(調べるといっても、ネットで検索するだけですが。)調べると、まぁ色々な意見がありましたが、「稀に左利きのかまえで試合をする人がいるようです。」や「剣道試合審判細則規則の第13条第2項は中段の構えにおける「左手前の小手」を有効打突部位と認めている。」との話もあり、左利きのかまえそのものがNGというわけではなさそうです。(掲示板の書き込みだったりしますので、真偽のほどはわかりませんが。)

左利きの人が左利きのかまえで剣道が出来るのであれば、右利き用に合わせなければならない右利きの人には必要のない労力も要りませんし、右利きの人にとって少数派である左利きとの対戦経験が乏しいはずですので、試合のときなどに絶対に有利になるはずでしょうから、わざわざ右利きのかまえに変える必要はないようにしか思えません。

とはいっても、今さら剣道をするつもりはありませんので、せいぜい、あの当時素直に従わないで左利きにこだわるべきであったと、後悔するだけです。次に生まれ変わったときにまた左利きで生まれたら、左利きのかまえで剣道をするとしましょうか。(人間が生まれ変わるなんて、これっぽちも思っていませんけどね。)

話が少しそれますが、剣道と左利きについて調べていると、「竹刀を握るのは左手で右手は添えるだけだから、剣道は左利きにとって有利だ。」と書かれているHPが沢山ありました。握り方の説明に間違いはありませんが、左利きの人間から言わしてもらうと、多数派の右利きにとって不利になる竹刀の握り方以上に有利な点が多数あるから今のかまえ方になっているはずで、そうでなかったら逆のかまえ方に必然的に代わっているはずですから、竹刀の握り方ひとつで「剣道は左利きに有利だ。」って言うのは言い過ぎだと思いますよ。

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