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新高齢者医療制度の中間案 [社労士]

後期高齢者医療制度に代わる、新しい高齢者医療制度の中間取りまとめ案が出たとのニュースがありました。ニュースはこちらです。

75歳以上の8割が国保に…高齢者医療で中間案

記事は、

〉 厚生労働省は23日、75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度に代わる新制度を検討する「高齢者医療制度改革会議」に、新制度の中間取りまとめ案を提示した。

〉 75歳以上の約86%に当たる約1200万人が自営業者や無職者のための国民健康保険(国保)に加わることが柱だ。

〉 現行制度については、75歳以上を一律に別建ての制度に加入させる点が「国民から差別的な制度と受け止められた」などと指摘。この問題点を、現役世代と同じ国保に加わることで解消するとした。サラリーマンとして働く高齢者や、その配偶者ら約200万人は企業の健康保険組合など被用者保険に加入する。こうした措置で、家族と保険証が別になったり、年金から保険料が天引きされたりすることを回避する。また、被用者保険に入る高齢者は保険料負担が軽くなる。

とあります。

私は、現行の後期高齢者医療制度は、ネーミングに確かに問題がありましたが、制度としてのあり方は間違っていないと思います。それがこんなに問題になったのは、ネガティブに報道したマスコミと、それに乗っかって批判した当時の野党にあったと思います。

当時あれほど批判した野党が今の与党ですから、さぞ立派な新制度案を出すのかと思えば、こんなものかよって感じですね。この案のまま行くとなると、今度は被用者保険に入る高齢者は保険料負担が軽くなって不公平だ、とか国民健康保険ですから市町村ごとに保険料は変わるので不公平だとかの不満の声が上がるんじゃないでしょうか。国保では、それを避けるために都道府県ごとに取りまとめようとしていますが、そうなっても都道府県ごとの保険料に差があるとなるだけです。

しかし、年金から医療保険料が天引きされるのが我慢できないという人は、介護保険の保険料が天引きされることをどう思っているのだろうかと、ふと思いましたよ。

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