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男女間賃金格差解消のためのガイドライン [社労士]

厚生労働省が、8月31日に「男女間賃金格差解消に向けた労使の取組支援のためのガイドライン」を作成、発表しています。

ガイドラインのポイントは、

1.男女間格差の「見える化」を推進

男女の取扱いや賃金の差異があっても、それが見えていない場合もあるので、実態把握をし、認識を促すための支援ツールを盛り込む。

2.賃金・雇用管理の見直しのための3つの視点

(1) 賃金・雇用管理の制度面の見直し
(2) 賃金・雇用管理の運用面の見直し
(3) ポジティブ・アクションの推進

具体的方策として、(1)では賃金表の整備や賃金決定、昇給・昇格の基準の公正性、明確性、透明性の確保など、(2)では配置や職務の難易度、能力開発機会の与え方、評価で、男女で異なる取扱いをしていないかを現場レベルでチェック、コース別雇用管理の設定が合理的なものとなっているかを精査など、(3)では 女性に対する社内訓練・研修の積極的実施や、基準を満たす労働者のうち女性を優先して配置、昇進させる等のポジティブ・アクションの実施

となっています。

同一労働に対しての同一賃金の原則から見れば、性別だけでなく年齢などによっても賃金の額に差がつくことはおかしいはずですが、年功序列がまだまだ強い日本では原則どおりにはいきません。しかし、年功序列賃金と男女間賃金の格差はまったく関係のない話です。

しかも、そもそも女性だから昇進・昇格できなくて、その結果賃金の格差が発生するなんてことがあるとすれば、それは男女間の賃金格差以前の問題になるのではないでしょうか。

一昔前であれば女性の上司に対して抵抗感を覚える人も多かったでしょうが、もうそんな時代ではないでしょう。私は女性の上司を持ってもなんとも思いませんよ。もっとも、私は上司も部下も持たないで独りで仕事をしている人間なんですけどね。

厚生労働省は今後、HPで支援ツール等を公開したり、パンフレットを作成して配布するそうです。将来、少子高齢化がもっと進み労働力が不足すれば、男性だ女性だなんて言ってる余裕はなくなるでしょう。今のうちに、見直すべきところは見直しておきたいですね。

今日のブログを書くもとになった厚生労働省のHPを貼っておきますので、もっと詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ned3.html

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熱中症での労災死 [社労士]

9月になってもちっとも涼しくならず、暑い日が続いていますが、9月1日時点での今年の熱中症による労働災害の死者が33人になったというニュースがありました。ニュースはこちらです。

熱中症で労災死、過去最多の33人

記事は、

〉 今年の熱中症による労働災害の死者が33人(9月1日現在の速報値)に上り、統計を取り始めた1997年以降で最多になったことが6日、厚生労働省のまとめでわかった。

〉 今夏の記録的な猛暑が原因とみられ、今後も平年より気温の高い状態が続くと予想されていることから、同省は企業側に対し、熱中症対策の徹底を呼びかけている。

〉 発表によると、これまで熱中症による労災の死者が最も多かったのは2001年で24人。昨年は8人だった。今年の死者33人を業種で分類すると、建設業13人、製造業5人、農業4人、警備業2人などで、外で作業する業種が目立っている。

〉 月別では6月1人、7月21人、8月11人で、猛暑が続いた7月以降の死者が大半を占める。

〉 また、同省の7月末現在の集計では、建設業の墜落・転落での死者は81人(前年同期比30・6%増)。同省は「暑さによる作業中のふらつきや注意力の低下、疲労の蓄積が、ほかの労災も誘発させているのではないか」とみている。

とあります。

この暑い中、屋外で働いている方を見かけると、傍で見ても大丈夫だろうかと心配してしまいますが、残念ながら熱中症で亡くなる人は少なくないんですね。熱中症で亡くなるというと高齢者を思い浮かべてしまいがちですが、仕事中に亡くなったということですから33人の中には若い人、働き盛りの人も多かったのでしょうか。

水分をこまめに補給する、休憩を増やすなどといった対策はあるのでしょうが、相手がお天気の問題ですので、根本的に解決するためには涼しくなるのを待つしかないという、どうもしようがない問題ですね。

今回は、残念ながら熱中症で亡くなったしまった人数についてのニュースでしたが、亡くなりはしないまでも病院にかかったり、はては入院をする羽目になったいう人もかなり多いのではと思いますよ。いったいどのくらいの人数になるのでしょうか。

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老柴犬の近況 [生き物]

家のおばあちゃん柴犬のスケちゃんですが、夏の暑さにも負けずになんとか生き続けています。まあ、室内犬ですから、外が暑かろうと寒かろうとあまり関係ないのですけどね。

前回、このブログで老犬について書いたのが6月ですが、約3ヶ月の間により衰えてしまいました。6月にはなんとか自分で立ち上がることができましたが、今では立ち上がることができません。手伝ってやって立ち上がらしても、すたすた歩くこともできずにすぐに倒れてしまいます。

おとなしく自分の現実を受け入れてくれればいいのですが、自分の思い通りにできないともどかしいのかぎゃんぎゃん鳴きます。最近では日夜関係なく寝ているとき以外はぎゃんぎゃん鳴くというぐあいで、認知症かよって感じです。

余談ですが、痴呆が差別的だということで認知症に変わりましたが、認知できない症状に対して認知症と名付けるのはなにか違和感を感じます。認知症ではなく非認知症では、と思い続けているのですが、日本語は難しいですね。

しかし、そうしょっちゅうぎゃんぎゃん鳴かれては、隣近所にご迷惑をかけてしまうので困ってしまいますね。長生きをしてくれるのはありがたいですが、こればっかりはなんとかならないものかと思います。

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失業手当の支給状況が大幅に増加 [社労士]

2009年度の失業手当の支給状況が、前年度比44.5%増の1兆2839億円と大幅に増加したというニュースがありました。ニュースはこちらです。

失業手当1兆2839億円=受給者急増、5年ぶり高水準―09年度

記事は、

〉 厚生労働省は3日、2009年度の失業手当の支給状況をまとめた。支給総額は、世界的な不況に伴う急激な雇用情勢の悪化を反映し、前年度比44.5%増の1兆2839億円と大幅に増加した。1兆円突破は04年度(1兆499億円)以来、5年ぶり。

〉 また、1カ月平均の失業手当の受給者数も同40.9%増の85万4617人と急増し、03年度(約83万9000人)以来、6年ぶりに80万人を超える高水準となった。

〉 失業手当は、職を失った人に直前の賃金の一部を、雇用保険の加入期間などに応じて最大360日分支給する。

〉 09年度は、失業手当の平均支給日数が125.9日と前年度より26日余り増加。景気回復が遅れる中で、失業の長期化が進んでおり、1人平均の支給総額は61万9217円と、前年度より13万円程度増えた。

〉 一方、1日当たりの平均支給額は前年度比5円減の4920円となり、02年度(5988円)をピークに減少傾向が続いている。個々人への支給額は失業前の給与水準に連動しており、02年度ごろは正社員をリストラされた中高年の受給者が目立ったのに対し、最近では賃金水準が低い非正規労働者が増えている。

とあります。

細かいことを書くようですが、雇用保険には失業手当という名前の手当は正式にはありません。この記事の中に出ている失業手当とは、求職者給付の全部の手当のことを指しているのでしょうか。それとも求職者給付の基本手当のことを指しているのでしょうか。私もお客様の前では、求職者給付だの基本手当だのと言っても分かりづらいので失業手当と話しますが、新聞の記事は分かりやすさももちろん大切ですが正確に書くことも大切でしょうから、これでは説明不足ではないかと思いますよ。

失業手当の受給者数が急増との事ですが、私は仕事がらハローワークに手続きに行くことがありますが、日によっては(たぶん失業の認定日だと思う)建物に入りきれないほどの人がいるのを見ていますので、うなずけますね。まぁ零細自営業者の身から見ると、いざというときのセ-フティネットがある人がうらやましくもありますが。

今回の記事は2009年度の統計ですが、2010年になっても雇用情勢の悪化は改善されていません。むしろより悪くなっているのかもしれないのに、政府は口先では「雇用」、「雇用」と言いながら有効的な手も打てずに、自分たちの代表を決める事にばかりに力を注いでいます。2010年度もお先真っ暗ですね。

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特別研修の教材が届きました [社労士]

7月のはじめに申し込んだ特定社会保険労務士のための特別研修の教材が、昨日届きました。特定社会保険労務士になると、労働関係紛争の民間紛争解決機関でのあっせん手続や調停手続の代理業務ができるようになります。

申し込んではいますが、別に正義の味方にも悪の手先にもなりたいわけでもありませんので、この手の代理業務にさほど興味はありません。そもそも、あっせん代理だなんて、こうして書くだけでもややこしい仕事なんだろうなと想像できるようなことに対して、特定社会保険労務士にまだなってもいないのに及び腰です。

それでも、今回が第6回の研修ということで、周りを見回すと特定社労士になっている同業者さんがかなり多くなってきているので、「乗り遅れちゃいかん、とりあえず取れるうちに取っておくか」と思い、今年はついに申し込みました。

特別研修を修了すれば特定社労士になれるというわけではなく、特別研修を修了することで紛争解決手続代理業務試験を受けることができるようになり、試験に合格して登録してはじめて特定社労士になれるという流れになります。紛争解決手続代理業務試験の合格率は6,7割です。

これまでは、3人受けたうち2人は合格するんだからまぁ大丈夫だろうと根拠もなく楽観していましたが、昨日届いた教材を見て自信が無くなってきました。テキストは大きさも厚さも電話帳ほどもあり、パラパラとめくると中身も難しそうです。法学部出身ではないので法律の予備知識も持っていませんので、なんか大変なことになるような気がしてきました。

少し不安はありますが(その方が緊張感が出ていいのかもしれません)、特定社労士になるための第1歩として、今月の終りから来月にかけて土日におこなわれる講義を受けに行ってきます。講義を受ける前に予習でこのテキストを読んでおかなければいけないかしら?

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