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失業手当の支給状況が大幅に増加 [社労士]

2009年度の失業手当の支給状況が、前年度比44.5%増の1兆2839億円と大幅に増加したというニュースがありました。ニュースはこちらです。

失業手当1兆2839億円=受給者急増、5年ぶり高水準―09年度

記事は、

〉 厚生労働省は3日、2009年度の失業手当の支給状況をまとめた。支給総額は、世界的な不況に伴う急激な雇用情勢の悪化を反映し、前年度比44.5%増の1兆2839億円と大幅に増加した。1兆円突破は04年度(1兆499億円)以来、5年ぶり。

〉 また、1カ月平均の失業手当の受給者数も同40.9%増の85万4617人と急増し、03年度(約83万9000人)以来、6年ぶりに80万人を超える高水準となった。

〉 失業手当は、職を失った人に直前の賃金の一部を、雇用保険の加入期間などに応じて最大360日分支給する。

〉 09年度は、失業手当の平均支給日数が125.9日と前年度より26日余り増加。景気回復が遅れる中で、失業の長期化が進んでおり、1人平均の支給総額は61万9217円と、前年度より13万円程度増えた。

〉 一方、1日当たりの平均支給額は前年度比5円減の4920円となり、02年度(5988円)をピークに減少傾向が続いている。個々人への支給額は失業前の給与水準に連動しており、02年度ごろは正社員をリストラされた中高年の受給者が目立ったのに対し、最近では賃金水準が低い非正規労働者が増えている。

とあります。

細かいことを書くようですが、雇用保険には失業手当という名前の手当は正式にはありません。この記事の中に出ている失業手当とは、求職者給付の全部の手当のことを指しているのでしょうか。それとも求職者給付の基本手当のことを指しているのでしょうか。私もお客様の前では、求職者給付だの基本手当だのと言っても分かりづらいので失業手当と話しますが、新聞の記事は分かりやすさももちろん大切ですが正確に書くことも大切でしょうから、これでは説明不足ではないかと思いますよ。

失業手当の受給者数が急増との事ですが、私は仕事がらハローワークに手続きに行くことがありますが、日によっては(たぶん失業の認定日だと思う)建物に入りきれないほどの人がいるのを見ていますので、うなずけますね。まぁ零細自営業者の身から見ると、いざというときのセ-フティネットがある人がうらやましくもありますが。

今回の記事は2009年度の統計ですが、2010年になっても雇用情勢の悪化は改善されていません。むしろより悪くなっているのかもしれないのに、政府は口先では「雇用」、「雇用」と言いながら有効的な手も打てずに、自分たちの代表を決める事にばかりに力を注いでいます。2010年度もお先真っ暗ですね。

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