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逆説の日本史13近世展開編を読んで [その他]

しばらく前に、井沢元彦さんの逆説の日本史13近世展開編が文庫化されたので読みました。逆説の日本史は、縦割りの史料絶対主義(簡単に言えば、史料に書かれている事は事実で、史料に書かれていなければ事実でないという考えです)の歴史観に対して、歴史を全体で見た上で、日本人が無意識に持つ「言霊」や「穢れ」、「怨霊」信仰が歴史に大きな影響を与えているという歴史観によって書かれた本です。

「言霊」や「穢れ」、「怨霊」信仰とは何ぞや、とか思うことについて書くと、とてもブログが長くなりそうなので今日は書きません。しかし、今を生きている私たちも確実に無意識なんでしょうけど、これらの信仰に影響を受けていますよ。特に「言霊」信仰に関しては、生命保険の仕事をしている私にとって、影響アリアリです。いつか、気が向いたら書くことがあるかもしれません。

これまでの歴史本は間違っていて、この逆説の日本史に書かれた歴史こそが正しいだなんて思うことはありませんが、これまで思ってもいなかったことが書かれていますので、目から鱗が落ちる思いをすることが多いです。

ただ、元々が週刊誌での連載ということでまとめて書かれていませんので、1冊の本としてまとめて読むとなると、井沢さんが嫌いな中国や左翼に対する批判に話が飛んでしまうことが多いのが鼻につきますね。まあ、私も別に別に中国も左翼も好きではないので、考え自体に異論があるということではないのですが、歴史の本として読んでいるのに脱線しすぎだろうということです。

13巻近世展開編で書かれているのは江戸時代初期についてですが、江戸時代は歴史全体で見るとつい最近のことであるため古代や中世に比べて「言霊」や「穢れ」、「怨霊」信仰が影響することが少ないためでしょうか、特に目から鱗の目新しい考えは書かれていなかったので残念でした。私自身が1巻を読んだ頃よりも歴史の雑学知識が増えているから、ということもあるせいかもしれないですが。

この逆説の日本史は決して難しい本ではなく大変読みやすい本ですので、歴史に興味のある方にはお勧めの本です。「言霊」や「穢れ」、「怨霊」信仰についても、いつ私が書くかもしれないブログを待つまでもなくたっぷり書かれています(しかも、私が書くかもしれないブログはこの本の受け売りによるものです)。でも、どうせ読むならば、1巻から読み進むとなおさら良いと思いますよ。

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