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最低保障年金、どうなるの [社労士]

公明党に続き、自民党も民主党がマニフェストで掲げた最低保障年金の創設について撤回を求めたというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

最低保障年金の創設、民主は撤回を…自公足並み (読売新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 自民党の茂木政調会長は19日のNHK番組で、民主党が2009年衆院選政権公約(マニフェスト)で掲げた最低保障年金の創設について、「最低保障年金を実際にもらえるのは40年後でほとんどのサラリーマン世帯はかえって給付が減るなど様々な問題がある」と述べ、創設構想の撤回を求めた。

〉 自民党はこれまで政府・民主党に対し、制度創設の見通しが立っていないことを国民に謝罪すべきだと批判するにとどめていた。公明党は10日の衆院予算委員会で撤回を要求しており、自民党も足並みをそろえた。

〉 民主党の前原政調会長は同じ番組で、「我々の案はびた一文まけない、ということでは協議にならない。(野党の)皆さんの考えもうかがう中で柔軟に対応する」と述べた。

とあります。

自民党までも撤回を求めて、民主党も譲歩する気が満々なんですから、これは最低保障年金の実現の目はほぼなくなったように見えますね。

まっ、元々のマニフェストが所詮「絵に描いたもち」だったんですから、反対しようが賛成しようがそのままで実現できるはずもないでしょうしねえ。

ただ、私は自民党の言う「最低保障年金を実際にもらえるのは40年後」というのは、別に問題ではないと思いますよ。

新しい制度の導入である日を境にリセットするなんてことをしたら、古い制度で真面目に保険料を払ってきた人と払わなかった人の間に不平等が発生しますので、時間がかかっても経過措置は必要になるでしょう。

新しい制度の導入に従い、今まで払ってきた保険料を個人別に返してくれるというのなら話は別ですが、そうなると支払う年金の財源はどこから出すのということになりますからね。

最低保障年金をやめて、じゃあ今の年金制度をそのまま続ければ問題はないのかと言えば、全然問題なくありませんので、与党が、野党が、ではなく、お互いじっくりと話し合って決めていかなければならないでしょうね(だからって、どじょう総理の肩をもっているわけでもありませんよ)。

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