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65歳までの再雇用義務付けを閣議決定 [社労士]

去年の12月のブログで、厚生労働省が65歳までの再雇用を義務付ける方針を固めたというニュースを紹介しましたが、いよいよ政府が再雇用の義務付けを閣議決定したというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

65歳まで再雇用義務づけ、法改正案を閣議決定 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 政府は9日午前の閣議で、企業に対し、希望者全員の65歳までの再雇用制度導入を義務づけることなどを柱とする高年齢者雇用安定法改正案を決定した。

〉 今国会に提出し、13年4月の施行を目指す。

〉 改正案は、厚生年金の支給開始年齢(60歳)が2013年度から25年度にかけて段階的に65歳まで引き上げられることで年金も収入もない人が出ることを避けるのが目的だ。企業が定年後に再雇用する人を限定できる現在の仕組みを廃止するが、年金支給開始年齢を上回る年齢の人は、年金収入があるため、13年度以降も現在の仕組みを適用する規定も盛り込んだ。

とあります。

この件に関しては人件費の負担が大きくなる企業から強い反対の声があがりましたが、やっぱり法改正に向かいますか、まあ年金も収入もなくなるかもしれない人の救済策なんですからなりふり構ってはいられないのでしょう。

記事の、厚生年金の支給開始年齢(60歳)が2013年度から25年度にかけて段階的に65歳まで引き上げられる~というのは、昭和28年4月2日~生まれの男性(女性は昭和33年)は61歳の支給開始年齢になり、以降2歳刻みで段階的に引き上げられ、昭和36年4月2日~生まれの男性(女性は昭和41年)は65歳からの支給開始になり、昭和28年生まれの人が60歳になるのが2013年ということです。

昭和41年生まれの人が60歳になるのが2026年なので、25年ではなく26年じゃないのと思いましたが、26年には引き上げが完了なので前の年の25年までということなんですね、どれどれ重箱の隅を突いてやろうかという、いやらしい考えは通用しませんでした。

少子高齢化が進む以上、長い目で見れば高齢者も働かなくては世の中が成り立たないでしょうから、高齢者が働くことができる仕組みづくりは必要だと思いますが、一律の義務付けはどうなんでしょうねえ。

なによりも高齢者がバリバリ働いているから年金の支給開始年齢を引き上げるのなら分かりますが、年金の支給開始年齢を引き上げてしまったので無収入の人が出てしまうから雇用を義務付けるというのでは順番が逆であべこべですから、やっぱりこんな理由での義務付けはしっくりしませんよ。

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