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23年度の国民年金保険料の納付率が過去最低に [社労士]

平成23年度の国民年金保険料の納付率が、過去最低の58.6%だったというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

国民年金保険料納付率が過去最低を更新、58・6% (産経新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 厚生労働省は5日、平成23年度の国民年金保険料の納付率が58・6%となり、過去最低を更新したと発表した。6年連続の減少で前年度比0・7ポイントのマイナス。若い世代で、収入が低いために保険料(現在は月額1万4980円)を支払えないケースが増えたことなどが影響している。

〉 国民年金は会社員や公務員以外の人が加入する公的年金制度の一つ。かつては自営業者が中心だったが、経済状況の悪化により最近は非正規労働者や無職の人が増えている。

〉 納付率が比較的高い団塊の世代が保険料納付を終えたことなどにより年齢構成が変化し、23年度は20~24歳が全体の20・0%を占め最多となった。若い世代ほど納付率が低くなる傾向があり、最低は25~29歳の46・1%。保険料未納が続くと将来の年金受給額が減るだけでなく、25年以上納付しなければ年金を受け取れなくなる。

とあります。

40%以上が保険料を未納だなんて制度が大丈夫なんだろうかと不安になられるかもしれませんが、これは記事にも書かれている自営業者や無職の人である国民年金の第1号被保険者の中の割合であって、厚生労働省のHPにあるこの件に関する資料を見ると、会社員、公務員の第2号被保険者、その奥さんが専業主婦である場合の第3号被保険者を加えると95%の納付率と書かれていました。

ただ、この95%の納付率には記事の58.6%の計算には未納としてカウントしていた免除、猶予者が含まれているずいぶんご都合主義的のものですので、それらを未納として自分で計算してみると86.8%の納付率となり、10%以上が未納の制度というのはやっぱりよろしくないのではと思うのでした。

記事には、収入が低く保険料を払えないケースが増えたことが納付率の低下に影響したと書かれていますが、保険料を払える余裕があっても年金制度に不信、不安があって払わないというケースも多いのでしょうね。

年金制度は破綻するとか、若い人の収支はマイナスになるといった年金に関するネガティブな意見があるんですから、まあ、払いたくない気持ちになるのも当然でしょう。

全部が全部ということはありませんが、こういった意見の中には偉い先生の言うことにもかかわらずいい加減なものもありますので、安易に鵜呑みにするのもどうかと思います。

まあ、私も年金制度は決して破綻しないとは言い切れませんけどねえ。

「年金なんて払わずに、将来はより多く支給される生活保護に頼る」なんて声もあるようですが、年金を信じないのに、現在の大盤振る舞いの生活保護が将来も続くと信じるのがとてもこっけいに感じるのでした。

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