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ホワイトカラー・エグゼンプションを政府が検討 [社労士]

政府が、一定水準以上の収入がある会社員を対象に労働時間の規制を適用しないホワイトカラー・エグゼンプションの実験的な導入を検討していることが分かったというニュースがありました。

「労働時間規制除外」大企業の課長級以上想定 政府検討 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 政府が、一定水準以上の収入がある会社員を対象に週40時間が上限といった労働時間の規制を適用しない「ホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間の規制除外制度)」の実験的な導入を検討していることが14日、分かった。年収800万円を超えるような課長級以上の社員を想定しており、一部の大企業で特例的に認める方針。

〉 経済産業省によると、トヨタ自動車や三菱重工業など数社が導入を検討しているといい、柔軟な働き方の実現で生産性向上を狙う。

〉 同制度の適用を受ける社員に対し、企業は一定の年俸と成果に応じた給与を支払う。労働基準法で定められている時間外労働に対する残業代が支払われないほか、休日や深夜勤務での割り増しなどもなくなる。

〉 その代わり、繁忙期に休日返上で集中的に働き、閑散期に休みをまとめてとるなど、自分の判断で働き方を選べる。在宅勤務の活用が進むことも見込まれる。

〉 政府は、今秋の臨時国会に提出予定の「産業競争力強化法案」に、先進的な取り組みを行う企業に対して規制緩和を特例的に認める制度「企業実証特例制度」の創設を盛り込み、それを活用して実験導入する方針だ。

とあります。

純粋に仕事の成果を見るならば、8時間かかってあげた成果も10時間かかってあげた成果も同じ成果なら同一の賃金になるというのは別に不自然な考えではありませんし、むしろてきぱきと効率よく8時間で済ました人よりもだらだらと10時間かかって済ました人の方の賃金が高くなるというのは効率よく仕事をすました人から見れば不平等ですらあるでしょう。

そういった意味で私はホワイトカラー・エグゼンプションに反対する考えはないのですか、じゃあ早く導入するべきかというと、まだまだ時間を頑張っている、頑張っていないの目安にしている面もある現状では、導入すべきとは思いますが慎重にいかなければならないでしょうね。

それに制度そのものには問題がなくても、悪用される恐れもありますね。

そうした面から見ると、一定水準以上の収入を要件とするのは賢明だと思います。

でないと、名ばかり店長ではありませんが、低収入の課長級以上の社員がたくさん生まれかねないですね。

ただ、大企業のみを対象にするのは、大企業ならコンプライアンスの意識が高くて中小企業はそうでもないというわけでもなくて、悪いことをする会社の規模は関係ないですし、また、いまひとつピンとこない課長級以上の社員を対象とするよりも、しかっりとできる職種、できない職種を絞るべきではないかと思います。

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