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消えた年金の確認作業が行き詰まっているそうです [社労士]

誰のものかわからない年金記録が現在も2134万件が未解明で、「消えた年金」の確認作業が行き詰まっているというニュースがありました。

安倍首相の宣言響く?行き詰まる「消えた年金」 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 「消えた年金」の確認作業が行き詰まっている。

〉 誰のものかわからない年金記録は2006年に5095万件あり、7年たった現在も2134万件が未解明だ。この間、国が作業にかけた費用は4013億円に上る。安倍首相が第1次政権時の07年に「最後の1人まで記録をチェックして年金を支払う」と宣言した経緯があり、作業を担当する厚生労働省も簡単に打ち切れない。

〉 未解明の2134万件のうち、「ねんきん特別便」などで本人に確認を求めても回答がなかった記録は874万件、手がかりが全くない記録は935万件ある。この多くは死亡や海外転居の可能性があり、「すべての解明は不可能」(元厚生労働相)という。

〉 安倍首相は今年5月、6年前の宣言を撤回しない方針を表明する一方、「(年金の回復が)いつまでに何人、いくらになるか想定するのは困難」とも述べた。

とあります。

いくら、安倍首相が6年前に「最後の1人まで記録をチェックして年金を支払う」と宣言したとはいっても、実際に最後の1人まで解明できるわけのないことは誰もが分かっているでしょうけど、かといって誰のものかわからない5000万件の年金記録の40%が未だに解明できていないのですから、宣言があろうとなかろうと「もう、やめます」なんていくわけがありません。

本人に確認を求めても回答がなかった記録は874万件の中には、自分が実際に年金をもらうときに記録を1つにまとめればいいやと回答していないというのんきな人のケースもそこそこあると思いますが(私の知っている人の中にもそういう人が何人かいますよ)、この期に及んで全く手がかりのない935万件の記録はきついでしょうね。

それはそうと、未解明の2134万件から874万件、935万件を引いた325万件の年金記録は、どこまで手がかりをつかんでいるのかがどうも気になります。

いずれにせよ、年金記録の持ち主や関係者がもう生きていないであろう100年後やもっと先になってやっとこの問題はなあなあになって解決するものなんでしょうが(解決ではありませんか)、それまでの間は結果が出ようと出まいと責任をもって真摯に解決に当たってほしいものです。

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