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マクロ経済スライドを強化 [社労士]

厚生労働省が年金の伸びを物価の伸びより抑える「マクロ経済スライド」を強化して、減額措置を今より厳しくする方向で検討に入ったというニュースがありました。

<厚労省>年金減額強化を検討 納付期間45年に延長も (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

年金は物価の伸びに連動するのが原則ですが、現在はマクロ経済スライド(高齢者を支える現役世代の減少率0.6%と平均余命の伸び分0.3%の合計0.9%減)の導入によって物価が1%増だとしても年金は財政悪化分の0.9%を差し引いた0.1%増に抑える仕組みになっていますが、物価下落時や物価が上昇しても上昇率が0.9%以下の場合には年金額自体は下げずに維持する仕組みであるのを、記事によると物価の伸びが0.9%以下の微増でも年金は0.9%分を差し引いた増減率として、年金額を維持する方針は撤回することを検討しているそうです。

物価の伸びが0.5%増であった場合には、0.9%を差し引いて年金額を0.4%の減額にするということでしょうか。

また、記事には0.9%以下の微増の場合のことしか書かれていませんが、どのような場合にもマクロ経済スライド調整をして物価が1%下落した場合には0.9%減を合わせて年金額は1.9%の減額にするのだろうかという疑問が浮かびますが、これだけではちょっと分かりかねますねえ。

まっ、「検討」しているというニュースですからねえ、本来はするべきことでしょうが年金額を減額するなんてお年寄りを敵に回すようなことはどうせできっこないような気がしますよ。

また記事によると、現在20~60歳になるまでの40年間の基礎年金の保険料納付期間を、65歳までの雇用延長が一般的になったことを踏まえて20~65歳の45年間に引き上げることも検討しているそうです。

これもまあ仕方がないことなんでしょうが、もしするのならば5年間余分に支払った保険料の分もらえる年金額も多くなるべきで、保険料納付期間が長くなったけど年金額は据え置きなんてことになるのなら納得いかないでしょうね。

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