75歳繰り下げを検討 [社労士]
4月12日のブログで、自民党の議員連盟が公的年金の受給開始時期の制度拡充を柱とした提言の素案をまとめたというニュースを紹介しましたが、田村厚生労働相が閣議後の記者会見で基礎年金の受給開始時期を受給者の判断で遅らせ、その分だけ年金支給額を増やせる現行制度について、75歳程度までの繰り下げが選択できるようにすることを検討する方針を明らかにしたというニュースがありました。
年金受給「75歳まで繰り下げ」選択を検討へ (読売新聞) - Yahoo!ニュース
議員連盟の提言は80歳まで繰り下げられるというものでしたが、さすがにそれは無茶?だから75歳の繰り下げにするのでしょうか。
記事にも書かれていますが年金の繰り下げは月単位で計算して上積みされ、1ヶ月の増加率が0.7%で70歳まで繰り下げると、0.7%×12月×5年で42%の上積み支給となります。
これをそのまま当てはめて75歳まで繰り下げるとなると、0.7%×12月×10年で82%の上積みとなりますか。
8割り増しはすごいですが75歳になる前に死んでしまったらアウトですし、年金がもらえるようになってもその先何年生きられるのでしょうか。
日本人の平均寿命は平成 24 年簡易生命表によると男性79.94歳、女性86.41歳ですが、70歳になった後に何年生きられるかの平均余命表を見ると男性は15.11年で85.11歳まで、女性は19.45年で89.45歳まで平均的に生きられるようです。
じゃあ、何歳まで生きられれば少なくても元を取れるのかというと、平成26年度の国民年金の保険料は15,250円、老齢基礎年金の満額が772,800円ですから、
20歳から60歳までに払う保険料の総額が、15,000円×12月×40年=720万円で、
75歳からの年金額は、77万円×182%=1,401,400(140万)円となり、
何年で元を取れるかというと720万円÷140万円=5.14年となり、あれ、余裕で元を取ってその後はまるまる得になりそうな気がしてきました。
ただし、繰り下げなんかせずに65歳で年金を貰うようにすれば、720万円÷77万円=9.35年で75歳になったときにはもう元を取っていてその後は長生きをすればするほど得をしますからねえ、じゃあ何歳まで生きられれば繰り下げをした方が得になるかというと、ごめんなさい計算の仕方がよく分かりませんがでも77万円と140万円の差が大きいですからあっという間に繰り下げをした方が得になりそうです。
※ブログを一度公開した後に落ち着いて考えました、年77万円の年金を受給した人に対してその10年後に140万円の年金を受給した人がいるときに、X年後にトータルの受給額が同じになるかというと
77X=140(X-10)
77X=140X-1400
1400=140X-77X
63X=1400
X=1400÷63=22.222
で、65+22.222で88歳になれば繰り下げをした方が総支給額で上回るということになるんでしょうか、個人的にはとてもすっきりしたのですがこれで合っているのか、中学生レベルの数学でしょうが分かる方どうぞ教えてください。
とここまで繰り下げをした方が得なように書いてきましたが、あくまでも絵に描いたもちですからね、短命家系に生まれて左利きの私は絶対に75歳まで繰り下げるなんてことはしませんし、むしろ65歳になる前に繰り上げ受給(この場合は減額されます)しちゃうかもしれませんよ。
私の事務所のホームページです、こちらもご覧ください。
社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー・DCプランナー 安部事務所(クリックしてください)
年金受給「75歳まで繰り下げ」選択を検討へ (読売新聞) - Yahoo!ニュース
議員連盟の提言は80歳まで繰り下げられるというものでしたが、さすがにそれは無茶?だから75歳の繰り下げにするのでしょうか。
記事にも書かれていますが年金の繰り下げは月単位で計算して上積みされ、1ヶ月の増加率が0.7%で70歳まで繰り下げると、0.7%×12月×5年で42%の上積み支給となります。
これをそのまま当てはめて75歳まで繰り下げるとなると、0.7%×12月×10年で82%の上積みとなりますか。
8割り増しはすごいですが75歳になる前に死んでしまったらアウトですし、年金がもらえるようになってもその先何年生きられるのでしょうか。
日本人の平均寿命は平成 24 年簡易生命表によると男性79.94歳、女性86.41歳ですが、70歳になった後に何年生きられるかの平均余命表を見ると男性は15.11年で85.11歳まで、女性は19.45年で89.45歳まで平均的に生きられるようです。
じゃあ、何歳まで生きられれば少なくても元を取れるのかというと、平成26年度の国民年金の保険料は15,250円、老齢基礎年金の満額が772,800円ですから、
20歳から60歳までに払う保険料の総額が、15,000円×12月×40年=720万円で、
75歳からの年金額は、77万円×182%=1,401,400(140万)円となり、
何年で元を取れるかというと720万円÷140万円=5.14年となり、あれ、余裕で元を取ってその後はまるまる得になりそうな気がしてきました。
ただし、繰り下げなんかせずに65歳で年金を貰うようにすれば、720万円÷77万円=9.35年で75歳になったときにはもう元を取っていてその後は長生きをすればするほど得をしますからねえ、じゃあ何歳まで生きられれば繰り下げをした方が得になるかというと、ごめんなさい計算の仕方がよく分かりませんがでも77万円と140万円の差が大きいですからあっという間に繰り下げをした方が得になりそうです。
※ブログを一度公開した後に落ち着いて考えました、年77万円の年金を受給した人に対してその10年後に140万円の年金を受給した人がいるときに、X年後にトータルの受給額が同じになるかというと
77X=140(X-10)
77X=140X-1400
1400=140X-77X
63X=1400
X=1400÷63=22.222
で、65+22.222で88歳になれば繰り下げをした方が総支給額で上回るということになるんでしょうか、個人的にはとてもすっきりしたのですがこれで合っているのか、中学生レベルの数学でしょうが分かる方どうぞ教えてください。
とここまで繰り下げをした方が得なように書いてきましたが、あくまでも絵に描いたもちですからね、短命家系に生まれて左利きの私は絶対に75歳まで繰り下げるなんてことはしませんし、むしろ65歳になる前に繰り上げ受給(この場合は減額されます)しちゃうかもしれませんよ。
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