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厚生、国民年金の25年度収支 [社労士]

厚生労働省が、年金特別会計の平成25年度収支決算を発表したというニュースがありました。

厚生、国民年金ともに黒字=運用好調で、13年度決算―厚労省 (時事通信) - Yahoo!ニュース

時価ベースの収支を見ると、会社員らが加入する厚生年金は7兆9184億円の黒字(前年度10兆2692億円の黒字)、自営業者らが加入する国民年金は5633億円の黒字(同7226億円の黒字)だったそうで、厚生年金は3年連続、国民年金は5年連続の黒字となったそうです。

もっと詳しく知りたいと思い厚生労働省のHPにある報道発表資料を見ましたら、これらの数字は年金特別会計で管理する積立金の運用収入が歳入に入っての収支で、運用収入を除くと厚生年金は3250億円、国民年金は743億円と黒字額は大きく減ってしまいます。

しかもさらに、歳入に含まれている積立金からの受け入れ額を除いた場合には厚生年金が△1兆8749億円、国民年金が△2005億円と黒字どころか赤字になってしまいます。

まあ、保険料を支払う現役世代が減って、年金をもらうシニア世代が増えるんですから、単純な収支では赤字になるのが当たり前なんですけど、こうして収支決算書の数字で見るとショックですねえ。

せめてもの救いは、積立金からの受け入れ額よりも運用収入が上回って積立金残高が減らなかったということですが、今後は積立金を如何にうまく運用していくかということが収支の明暗の分かれ目となるのでしょうね。

そうはいっても収支の赤字傾向は今後もっと悪くなっていくんですから、運用収入よりも受け入れ額が上回ってついには積立金残高が年々減っていくということにもなるのでしょう。

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