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平成25年度の新卒者内定取消し状況 [社労士]

厚生労働省が9月12日に、3月に大学や高校などを卒業して4月に就職予定であったのに内定を取り消された人の状況をまとめ発表しました。

平成25年度の内定取消しとなった学生・生徒数は、54人(24年度76人)、31事業所(同39事業所)でした。

なお、内定取消しとなった人のうち、44人は8月末までに新たな就職先を確保しています。

労働契約は使用者の採用の通知と、応募者の承諾によって成立しますが、内定でも会社が入社日時などを明示した採用内定を通知して、これに対して応募者が承諾することで同じく労働契約が成立します。

労働契約が成立するのですから、会社が労働者を一方的な理由で解雇できないのと同様に、合理性があって社会通念上相当な理由がない限りは内定を取り消すことは出来ません。

学生が卒業できなかったとか、不祥事が発覚したとなると合理的であるかはともかく(卒業時に取得できる資格なりが業務に必要不可欠であるとか、不祥事もツイッターにバカな写真をUPして炎上し世間を騒がすくらいまでいくと合理的ですらあるかもしれませんね)、社会通念上相当な理由があるということで取り消しができますが、会社の経営が悪化したという理由で内定を取り消す場合には、やはり社員を整理解雇するのと同様に、合理性があって社会通念上相当な理由がない内定の取り消しは解雇権の濫用となります。

厚生労働省は内定取り消しが、2年以上連続しておこなわれる、同一年度内に10人以上におこなわれる、事業活動の縮小を余儀なくされているものとは明らかに認められないときにおこなわれるなどという場合に企業名の公表ができますが、内定を取り消した企業のうち1社については企業名も公表しました(このブログでは公表しません)。

話は変わりますが、関東地方のお昼過ぎの地震はこちらでもけっこう揺れました、揺れ始て「地震だ!?」と感じたらスマホから緊急地震速報が鳴ってよりドッキリしてしまいましたよ。

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