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銀座のクラブのバイトが理由の内定取り消しだそうです [社労士]

テレビ局にアナウンサーとして入社予定だった女子大生が内定を取り消され、その理由が不当だと提訴したというニュースがありました。

「銀座でバイト」が原因で「局アナ内定」を取り消された女子大生が日本テレビを訴えた (現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

女子大生の母親の知り合いが経営する銀座の小さなクラブで短期間アルバイトをしていたことが影響し、内定取り消しとなったそうです。

内定はあくまで内定であって翌春に卒業して入社したときに労働契約が成立すると思われがちですが、実は採用内定の通知とこれに対しての承諾により労働契約は成立するものとされています。

ただし、内定時に成立する労働契約は就労開始日に雇入れることを約束するものであって、就労開始日までに採用内定通知書に記載された採用内定取消し事由が万が一発生した場合には解約件を行使することができ、一方取消し事由がなければ雇入れを約束するという特約の付いた労働契約とすることが一般的です。

卒業したなら雇入れるけど卒業できなかったら雇入れないとか、健康の異常が発生したり、必要な資格を取得できなければ解約件を行使するよということですね。

またここでただしなんですが、採用内定取消し事由を記載すれば解約件行使がなんでもかんでも無制限におこなえるわけでは当然になく、採用内定を取り消すことが客観的に合理的と認められ社会通念上相当と認められるときに限って解約件を行使することができます。

今回の件ではクラブでアルバイトをしていたこと、そのアルバイト歴を報告しなかったことが内定取消しの理由として認められるかというものですがどうなんですかねえ、私が判断するものではありませんがテレビ局が不利なんじゃないかと思いますよ。

とは言うもののリンク先のYahoo!ニュースのコメント欄を見ると「アナウンサーになろうという人がそんなところでアルバイトをしていたらだめでしょ」という声が多いんですよね、私の感覚では仮にこれが母親の知り合いが経営するのでなかったとしても、店の規模が小さくなかったとしても、短期間のアルバイトでなかったとしても別に悪いことをしているわけでもないし、それで内定の取消しまではないだろうよと思うのですが、私の感覚って社会通念とずれているんですかね。

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