SSブログ

ホワイトカラー・エグゼンプション 対象者は年収が平均給与の3倍超 [社労士]

このブログでも度々、時間ではなく成果で評価される新たな労働時間制度であるホワイトカラー・エグゼンプションについて取り上げてきましたが、厚生労働省が労働政策審議会に、労働時間規制の適用を除外する対象者の年収を「平均給与の3倍を相当程度上回る」とするなどの報告案を示したというニュースがありました。

<労働時間規制除外>対象者年収を「平均給与の3倍超」 (毎日新聞 ) - Yahoo!ニュース

これまで法改正の骨子案で規制の適用除外となる年収を「1075万円以上」としていましたが、物価上昇などで給与は変動するので、改正法では「平均給与の3倍超」と明記する方針を決めたそうです。

また、報告案には年次有給休暇の取得促進のために、企業が正社員に年5日間の有給を取らせることを義務化があり、厚労省は3月中に改正案をまとめ国会に提出する方針だそうです。

と、まるで決まったのかのように記事を紹介してしまいましたが、労働政策審議会の経営側、労働側の議論はまとまっていないそうですので、まだまだどうなるのか分かりませんね。

個人的には、ごく少数の高年収のスペシャリストを対象者にするなら、なにも労働契約にこだわらなくても業務委託契約に切り替えればそれで済むじゃないのと思うのですが、そうじゃないのはやっぱり最初は間口を狭くしておいても、ゆくゆくは徐々に広げていきますよって狙いなんでしょうね。

厚生労働省のHPで労働政策審議会の労働条件分科会資料を見たんですが、その中に1ヶ月に時間外労働が60時間を越える場合に割増賃金率が25%から50%に引き上がるのを現在中小企業に対しては猶予しているんですが、その猶予措置を止めようなんて書かれていて、私としてはホワイトカラー・エグゼンプションなんかよりよっぽど気になります。

まあ、改正労働基準法案が出てくればはっきりすることです、そのときにはくわしくご説明します。

今日はよいものが見つからなかったので息抜き動画はありません、すみませんです。

私の事務所のホームページです、こちらもご覧ください。

社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー・DCプランナー 安部事務所(クリックしてください)

nice!(33)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。