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労働基準法改正案の骨子 [社労士]

1週間前のブログで厚生労働省が労働政策審議会に報告案を示したというニュースをご紹介しましたが、今日は労働政策審議会が報告案をまとめたというニュースです。

<労政審>成果賃金導入の報告書 「健康確保」義務付け (毎日新聞 ) - Yahoo!ニュース

ホワイトカラー・エグゼンプション(「高度プロフェッショナル制」という名称にするそうです)の長時間労働助長の批判をかわすために「健康確保措置」を義務づけることを盛り込んだそうですが、その辺は正式に決まったときにブログにまた書くことにして、今日のブログでは労働基準法改正案の骨子を紹介します。

●ホワイトカラー・エグゼンプションの導入(全労働者の平均年収の3倍を超え、高度で専門的な業務に従事する人)

●有給休暇の年5日消化の義務付け(正社員中心)

●月60時間を超える残業代の割増率を25%から50%以上に(これまで割増率アップの適用猶予を受けていた中小企業)

●裁量労働制の適用拡大(企画や課題解決型の営業業務)

●フレックスタイム制の見直し

どうもホワイトカラー・エグゼンプションの話題ばかりになっていますが、私の仕事関係で見れば高度プロフェッショナル制なんかよりも残り4つの改正の方が影響がありそうで、特に残業代の割増率の引き上げの中小企業への猶予の廃止は「ついにきましたか」と思います。

まあ、除外でなく猶予だったんですからいつかは廃止されるわけで、でもお客様の中小企業の社長さんとは「5割の残業代を払わなければいけないんですよ」、「払いたくてもそんなに払えないよ、なんとかならないの」、「いやいや、決まりですから~」なんて話になるんだろうなあ、猶予の廃止は法改正から3年後みたいで、まあ、まだ時間はあるんですけどね。

労働政策審議会が報告書をまとめたというニュースでしたが、厚生労働省のホームページを見ると来週火曜日の17日にも審議会が開かれるようですから、審議の結果次第では来週にはまた別の内容のニュースが流れるなんてことがあるかもしれませんね、まあ、そうなったらまたブログでご紹介します。

今日の息抜き動画はとても短い動画ですよ。



悪いのはレーザーポインターを持つ人で、ドーベルマンには非はありませんよねえ。

私の事務所のホームページです、こちらもご覧ください。

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