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平成26年度過労死等の労災補償状況 [社労士]

厚生労働省が、平成26年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめ公表しました。

労災補償状況のポイントは、

1.脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

(1) 請求件数は763件で、前年度比21件の減となり、3年連続で減少

(2) 支給決定件数は277件(うち死亡121件)で、前年度比29件の減となり、2年連続で減少

(3) 業種別(大分類)では、請求件数は「運輸業,郵便業」168件 、「卸売業,小売業」 126件、「建設業」97件の順で多く、支給決定件数は「運輸業,郵便業」92件、「卸売業,小売業」35件、「製造業」31件の順に多い、中分類では、請求件数、支給決定件数ともに「運輸業,郵便業」の「道路貨物運送業」 120件、77件が最多

(4) 職種別 ( 大分類 ) では、請求件数は「輸送・機械運転従事者」 149件、「サービス職業従事者」125件、「専門的・技術的職業従事者」 102件 の順で多く、支給決定件数は「輸送・機械運転従事者」88件、「専門的・技術的職業従事者」44件、「管理的職業従事者」37件の順に多い、中分類では、請求件数、支給決定件数ともに「輸送・機械運転従事者」の「自動車運転従事者」143件、85件が最多

(5) 年齢別では、請求件数は「50~59歳」251件、「40~49歳」222件、「60歳以上」198件の順で多く、支給決定件数は「50~59歳」111件、「40~49歳」93件、「30~39歳」39件の順に多い

2.精神障害に関する事案の労災補償状況

(1)  請求件数は1,456件で、前年度比47件の増となり、過去最多

(2) 支給決定件数は497件(うち未遂を含む自殺99件)で、前年度比61件の増となり、過去最多

(3) 業種別( 大分類)では、請求件数は「製造業」245件、「医療,福祉」236件、「卸売業,小売業」213件の順に多く、支給決定件数は「製造業」81件、「卸売業,小売業」71件、「運輸業,郵便業」63件の順に多い、中分類では 、請求件数は「医療,福祉」の「社会保険・社会福祉・介護事業」140件、支給決定件数は「運輸業,郵便業」の「道路貨物運送業」41件 が最多

(4) 職種別(大分類)では、請求件数、支給決定件数ともに「専門的・技術的職業従事者」347件、110件、「事務従事者」336件、99件、「サービス職業従事者」193件、63件 の順に多い、中分類では、請求件数、支給決定件数ともに「事務従事者」の「一般事務従事者」210件、56件が最多

(5) 年齢別では、請求件数、支給決定件数ともに「40~49歳」454件、140件、「30~39歳」419 件、138件、「20~29歳」297件、104件の順に多い

(6) 出来事別の支給決定件数は、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」72件、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」69件の順に多い

です。

精神障害の請求件数、支給決定件数がともに過去最多で、支給決定件数の中では未遂も含む自殺99件ってまずい状況ですよね、働くことは尊いことですが精神を病んでしかも死を選ぶなんてこと絶対にあってはなりません。

今日の息抜き動画は、ただならぬ雰囲気で睨み合うワンコとニャンコがついに~という動画です。



キャイーンキャイーンと悲鳴をあげながら尻尾をまいて逃げるワンコ、可哀相ですけど笑っちゃいますよね。

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