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粒子線治療、先進医療除外の可能性も [FP]

重粒子線や陽子線を患部に照射し、がんを治療する粒子線治療について、一部のがんでは、既存の治療法との比較で優位性を示すデータを集められなかったとする報告書を厚生労働省に提出したというニュースがありました。

<粒子線治療>先進医療除外も 一部のがん、優位性を示せず ( 毎日新聞 ) - Yahoo!ニュース

厚生労働省は優位性を示せない部位について、有効性や副作用の有無を調べる臨床試験を求める「格下げ」や、がんの進行度に応じて先進医療からの削除も検討するそうです。

なんでこの記事をブログで取り上げたかというと、最近の民間の医療保険は「先進医療特約」を付けられるものが多くて、多くの保険営業さんたちは「月80~100円の保険料をプラスすることで、300万円ほどかかる重粒子線、陽子線治療をカバーできますよ」ってこの特約を勧めたり、勧めてきたからです。

重粒子線、陽子線治療特約なら先進医療から外れても給付金は出るでしょうが先進医療特約ですからね、粒子線治療が先進医療から除外されたら給付金は出ないことになりますね、この営業トークで勧めてきた人たちどうするんでしょう。

今はもう保険の仕事をしていない私ですが、保険料がこんなに安いということはきわめて少数のよっぽど運が悪い人でない限りこの治療を受けることはないということだし、本当に有効な治療ならいつまでも先進医療でなく保険診療に切り替わるだろうから、自分から入りたいという人を除いて「先進医療特約ってどうでしょう」と聞かれたら「特にいらないんじゃないですか」とこれまで答えてきましたので、後から恨まれたり怒られたりするようなことはありません。

まさか、粒子線治療の優位性が証明できないなんてまでは考えていませんでしたが、結果的には間違っていないようです。

誤解のないように書いておきますが、粒子選治療になっても安心ですって勧めていた人たちは別にだまそうとして勧めていたわけではありませんよ、これはいいやって自分でも先進医療特約に入った人も多いですからね。

先進医療特約に限らず、多くの保険屋さん、多くのファイナンシャルプランナーが本心で「これはいい」と言っているからといって絶対的に良いというわけではなく、へそ曲がりで少数派の言っていることが良いということもあるのです。

まあ、そうはいっても、もし、私が先進医療特約を勧めなかった人の中に粒子選治療を受ける人が出ていたとしたら、私はその人からすごく恨まれたでしょうし先のことなんか誰も分りませんからね、結局は確率論でしかありません。

今日は珍しく保険の話になりましたが、私はもう保険屋さんではありませんのでファイナンシャルプランナーカテゴリとします。

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