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マクロ経済スライドの適用拡大へ [社労士]

厚生労働省が自民党社会保障制度特命委員会の会合に、年金支給額の伸びを物価や賃金の上昇率よりも低く抑える「マクロ経済スライド」の適用拡大を柱とする年金制度改革関連法案の骨格を示したというニュースがありました。

年金抑制策を拡大=将来の負担軽減、法案提出へ―厚労省 (時事通信) - Yahoo!ニュース

マクロ経済スライドとは何かというと、年金の額は本来賃金や物価が上昇するとそれに伴って増えていきますが、今後現役世代が減少していくことと平均余命が伸びていくことを考えて、長期的に公的年金の財政を運営していくために賃金や物価が上昇による年金額の伸びからスライド調整率を差し引いて年金額を改定する仕組みです。

例えば、賃金、物価の上昇率が1.5%でスライド調整率が1%だったら、1.5から1を引いた0.5%伸びで年金額が改正されます。

ただし、賃金、物価の上昇率がスライド調整率よりも低い場合は、年金額の改定はせず(スライド調整の効果は限定的になります)、賃金、物価が下落したときには年金額は下落分引き下げるだけでそれ以上の引き下げはしない(スライド調整の効果はありません)という仕組みになっています。

このスライド調整の効果がでない、限定的になるという仕組みで見送った分が、将来に年金を受け取る現役世代の負担になりますので、物価や賃金が大きく上昇した段階でまとめて調整できるように仕組みを見直すそうで今国会の提出を目指すそうです。

大局的に見ればおこなわなければならない仕組みの見直しですが、年金を受給している方から見れば歓迎できるわけがありませんからね、はたして実現できるのでしょうか。

話は変わりますが、一昨日は社労士の支部の賀詞交歓会があり、昨日は武蔵野市の商工会議所の新春のつどいに社労士の支部長の名代として出席してきました。

あらたまった席が苦手でパーティー嫌いですから身内の賀詞交歓会ですらヤレヤレって感じなのに、ほとんど知らない人に集まりに来賓としての出席はすごく居心地が悪かったです、もはや今さらですが社交的な性格で生まれたかったとこういうときにいつも思いますよ。

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