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老齢厚生年金の支給開始年齢の引き上げを先送りに [社労士]

10月13日のブログで、老齢厚生年金の支給開始年齢を68~70歳に引き上げる案についてのニュースを紹介しましたが、小宮山厚生労働大臣はこの案を来年の国会には法案提出しない方針を表明したというニュースがありました。

ニュースはこちらです。

<厚生年金>支給68歳法案「通常国会に出さない」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 小宮山洋子厚生労働相は26日の衆院厚生労働委員会で、現在65歳に引き上げ途上にある厚生年金の支給開始年齢を、68~70歳へとさらに引き上げる案について「来年、法案を国会に出すということではない」と述べ、来年の通常国会には関連法案を提出しない方針を表明した。ただ、「中長期的にはいろいろな仮定を置いて検討しなければならない」とも述べ、将来的な可能性は否定しなかった。田村憲久氏(自民)への答弁。

〉 厚労省は、社会保障審議会の年金部会に、厚生年金の「65歳支給」完全実施を現在予定の30年度から21年度に前倒しする案や、基礎年金も含め68~70歳へさらに引き上げる案を示していた。

〉 小宮山氏は厚労委後、記者団に、前倒しも68~70歳への引き上げも「来年度は法案提出しない」と明言した。政府・民主党内には、社会保障改革の議論が負担増先行の印象を与えていることに不満の声がある。小宮山氏の発言は、これを打ち消す狙いがあるとみられる。

〉 また、小宮山氏は厚労委で、サラリーマンの厚生年金と公務員の共済年金を一元化する法案についても、来年の通常国会に提出するのは難しいとの考えを示した。阿部俊子氏(同)に答えた。小宮山氏は記者団に「(法案提出の)可能性は追求するが、かなり厳しい」と述べた。【山田夢留】

とあります。

現在の引き上げを前倒ししてさらに引き上げようという乱暴な案?ですから、いくらなんでも実現には無理があるだろうと思いましたら、やっぱりでした。

でも、同時に将来的な可能性は否定しなかったそうですから、長い目で見れば引き上げの可能性はかなり高いでしょう。

他所の国を見ると、アメリカとドイツで65歳から67歳、イギリスでは65歳から68歳に引き上げることが決まっていますので、これらの国よりも平均寿命が高い日本なんですから、将来的には引き上げは避けられないだろうと思います。

まあ、厚生労働省も最初に無茶なプランを出せば、それを否定されても多少は譲らざるを得ないという空気が出るのを期待して、前倒しの引き上げ案を出してきたんじゃないでしょうか。

なにはともあれ、若い方には申し訳ありませんが、私らおっさん世代は難を逃れたということでしょうかねえ。

しかし、最近は社労士関連のニュースが多くてその紹介ばかりで、どうでもいいことをさっぱりブログに書くことができませんよ。

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コメント 4

みうさぎ

うん~いつかは~そうなるんですねえ
(*_*)~
by みうさぎ (2011-10-28 10:08) 

heroherosr

うさこさん、こんにちは。
私らシニアは免れることができても、若い方は免れられないと思います。
by heroherosr (2011-10-28 15:33) 

ももママ

難しい事は置いておいて。。。わたくし、小宮山大臣のようなタイプは
苦手です(笑)
週刊誌の読みすぎかな?
by ももママ (2011-10-28 16:28) 

heroherosr

ももママさん、こんばんは。
私もこの人のことはあまり好きではありませんでしたが、東日本大震災での政府の対応の拙さを「初めてのことであったから」と発言したと知って、嫌いになりました。
by heroherosr (2011-10-28 21:05) 

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