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「解雇」ではありません [社労士]

今季限りでの退任が決まっている楽天の野村監督が、クライマックス・パ第1ステージ勝利後のセレモニーであいさつをし、本拠地に詰め掛けたファンに感謝を伝えました。

感動的な場面だったんでしょうね。しかし、あいさつの中の「球団の方から今シーズン限りで解雇との通告を受けました。」が引っかかって、今日のブログを書いています。以下、球団を使用者、野村監督を労働者として文を続けます。

「解雇」とは、使用者の側からの労働契約(そもそも、労働契約じゃないだろうって突っ込みは無しにしてください)の一方的な解除のことです。野村監督は、来期以降もやる気満々なんで一方的な解除じゃないか、ということになりますが、契約期間中の一方的な解除が解雇になるわけで、いくらやる気があっても契約期間が1年となっていては、今季限りでの退団は契約期間の満了でしかなく、解雇ではなく退職になるでしょう。もし、ペナントレース中に成績不振で解任というなら、まだ解雇と言えるんでしょうが。

聞くところでは、いかなる成績であろうと来期は契約しない1年契約であったそうですが、これで余計「解雇」ではなくなります。パート、アルバイトなどの有期契約が反復更新しているときに、いきなりの更新拒否は解雇になりますが、最終更新になる更新のときに、今回の更新が最後で次回以降は更新をおこなわないと合意していたならば、合意に基づく労働契約の終了で期限の到来の退職となります。

楽天ファンの大多数が、野村監督の続投を望んでいるそうですので、今後楽天が勝ち進むと、よりこの騒動は大きくなるんでしょう。私は楽天ファンではありませんし(地元の西武ファンです)、野村監督を好きか、嫌いかといえば嫌いですが、セリーグよりはパリーグを応援しますし、顔や名前を見るほど嫌いというほどでもないので、せいぜい野村・楽天には頑張ってもらって、騒ぎがより大きくなるといいと思っています。(日本シリーズにでればの話です。クライマックスでは筋から言って、日本ハムに頑張って欲しいです。)

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