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2011年の正社員らの有給休暇取得率は49.3% [社労士]

厚生労働省が発表した就労条件総合調査で、2011年の正社員らの有給休暇取得率は49.3%だったというニュースがありました。

有休取得率49.3%=政府目標ほど遠く―厚労省調査 (時事通信) - Yahoo!ニュース

記事は、

〉 厚生労働省が1日発表した就労条件総合調査によると、2011年の正社員らの有給休暇取得率は49.3%だった。前年比で1.2ポイント上昇し、2年連続で伸びた。ただ、政府が掲げる「20年までに70%」の目標からはほど遠い。同省は「取得率向上を、企業に引き続き指導したい」としている。

〉 有給休暇取得率は、与えられた有休をどれだけ取得したかを示す。厚労省によると、11年の企業の有休は平均18.3日(前年17.9日)、実際の取得日数は9.0日(同8.6日)だった。

とあります。

年次有給休暇は、雇い入れの日から6ヶ月継続勤務してその間の全労働日の8割以上に出勤したときに10日の有給休暇を取得できます。

その後の1年間ごとの継続勤務で11日、12日、14日、16日、18日と休暇日数は加算され、6年半以降継続勤務すると1年に20日の有給休暇を取得できます(その1年間に8割以上の出勤がやはり必要になります)。

この記事では正社員の有給休暇について書かれていますが、パート、アルバイトであっても6ヶ月継続勤務すれば、労働時間、労働日数に応じて取得できる日数こそ少ないものの有給休暇は発生します(その後の1年ごとに日数が加算される仕組みや8割以上の出勤要件も同じです)。

ちなみに年次有給休暇の消滅時効は2年間ですので、その年に残った日数を持ち越せるのは次の年までで、1年間の最大有給休暇数は20日+20日の40日になります。

で、70%の目標に対して49.3%の取得率だったことに対してですがどうなんですかねえ、昔に比べればずいぶん有給休暇を取りやすい労働環境になってきていますので今後も取得率は伸びていきそうには思いますが、70%を達成するためには強制的に有給休暇を取らせる仕組みにしない限りは無理のような気がします。

厚生労働省が発表した就労条件総合調査ですが、厚生労働省のHPでPDF版の概況を見ることができます。

平成24年就労条件総合調査結果の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/12/dl/gaikyou.pdf

概況とはいってもけっこうなボリュームがありますが、興味のある方はご覧ください。

私の事務所のホームページです。こちらもご覧ください。

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